為替予測レポート・ハロンズmini

執筆日:2021/3/26

執筆者:上田ハーロー株式会社 小野 直人

 

FXで人気通貨のユーロ円を特集する為替予測レポートです。一週間の振り返りと来週の予測をコンパクトにわかりやすく解説しています。あなたのFX戦略に今日から役立つ情報が満載です。

 

目次 -ユーロ円編-

1.振り返り
2.見通し
3.経済指標・イベントスケジュール
4.トレード戦略
5.予想レンジ
◆今週のつぶやき◆

 

今週のタイトル:【改善は一時的、低迷が継続】

 

1.振り返り

 

欧州でのコロナ感染再拡大、米中外交会談の蹉跌(さてつ)、トルコでの突然の中銀総裁の更迭、NZの住宅価格抑制策などネガティブな話題に事欠きませんでした。オセアニア通貨、ポンド、トルコリラ下落への避難的な買いが一時的にユーロを下支えする場面もありましたが、見通しに対する不透明さからユーロドルは昨年11月12日以来となる1.1760ドル付近まで軟化し、ユーロ円も128.28円付近まで押し戻されました。


 

2.見通し

 

【ユーロ圏PMIと消費者信頼感】

出所;IHS Markit社、欧州委員会

 

上図に示すようにユーロ圏の製造業・サービス業PMI、消費者信頼感ともに改善傾向が見て取れ、世界的な復興の潮流にユーロ圏が取り残されているわけではないようです。景気回復の兆しが感じられる点はユーロをある程度下支えする期待が持てます。しかし、製造業とサービス業とはかい離したままです。非接触型の社会活動がコロナ予防の中心である点を踏まえれば、このかい離は直ちに縮小するとは考えづらく同傾向は今後しばらく続くと思われ、経済の先行きに対して不安は残ります。加えて、メディアが騒ぐほどではないにしても欧州の感染者が再び増加傾向を示すなど、これまでの期待感は着実に後退しているようです。ドイツのロックダウン撤回にしても準備不足が理由で決して楽観できる状況になく、4月以降の同措置の再導入は十分にあり得ます。

 

 

【欧州主要国のコロナ新規感染者数推移】

出所;Our World in Data

 

また、欧州と英国の対立もにわかに沸き立っています。因果関係は不明ですが、英政府は小売業者が輸入する北アイルランドへの農産物・食品にかかる一部検査について猶予期間を10月1日まで延長したのに対して、EU側は蘭工場で生産するコロナワクチンを巡り、英の輸出要求を拒絶している状況で、対立は欧州経済にとってはマイナス要因です。デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁は「ユーロ圏経済、第1四半期は縮小するだろう」と述べています。来週は4月4日のイースター、四半期末、米雇用統計を控えた週であるため、少なくとも週前半は積極的な取引は見送られそうで、ユーロへの調整圧力が目立ちやすくなるでしょう。買い材料としてはユーロ圏の経常黒字を背景としたレパトリ(資金回帰)ぐらいですが、これも1月の黒字幅が大幅に減少しておりユーロの押し上げ材料としては力不足の面は否めません。また、インフレ指標は持ち直し傾向が示されるとみますが継続的な上昇期待は薄く、一時的にユーロ買いを誘ってもすぐに勢いは後退すると考えます。

 

3.経済指標・イベントスケジュール

 

03/30 (火) 18:00 ユーロ圏 3月 消費者信頼感(確定値)
03/30 (火) 18:00 ユーロ圏 3月 経済信頼感
03/30 (火) 21:00 ドイツ 3月 消費者物価指数(CPI、速報値)
03/31 (水) 15:45 フランス 2月 消費支出
03/31 (水) 15:45 フランス 3月 消費者物価指数(CPI、速報値)
03/31 (水) 16:55 ドイツ 3月 失業率
03/31 (水) 18:00 ユーロ圏 3月 消費者物価指数(HICP、速報値)
04/01 (木) 17:00 ユーロ圏 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)


 

4.トレード戦略

 

ユーロ円はチャネル下限で踏み止まれるかどうかがポイント。昨年10月安値の121.614円を起点とする上昇チャネルのなかでの振幅が続いているものの、128.00円付近のチャネル下限に迫る格好となっており、下限割れへの警戒心が高まっています。ここを割り込むようだと、今度は3月18日高値の130.658円を起点とした下降チャネルに沿った値動きが強まりそうで、同水準での動向は要警戒です。%価格オシレーター(期間14日、28日)が低下し始め地合いが良くないことから、下降チャネル上限の129.30-40円付近では戻り売りを仕掛け、128.00円割れトライの流れを待ちたいです。かたや、129.50円を越えてしまったときは、これまでの上昇トレンドに沿って131円を目指す可能性に配慮して買いに転換と考えています。

 

 

ユーロドルも戻り売りを基本に考えたい。相場の強弱を判断する200日移動平均線(1.1850-60ドル付近)を割り込んでいるほか、期間21日のボリンジャーバンドでは-2σと-1σの間を上下しながら下向きへと動くバンドウォークが始まりつつあるように感じられる点で地合いは悪いです。昨年11月11日の押し目1.1745ドル割れが警戒される局面に差しかかっています。200日線付近へ戻したところでは売り検討となるでしょう。そして、1.1750ドル割れからはもう一段売りを上乗せして1.1700ドルトライを期待したい局面です。


 

5.予想レンジ

 

 

2021年3月29日(月)~2021年4月2日(金)のユーロの予想レンジは以下の通り。
EUR/JPY 126.50-129.50
EUR/USD 1.1650-1.1850

 

 

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執筆者紹介:小野直人(外貨保証金事業部)

商品取引会社、金融情報ベンダー中心に個人投資家向け市況情報の配信を経験。分かり易い&シンプルを目指してWeeklyレポート『ハロンズ』でユーロ中心に執筆。東北出身ながら寒さにはめっぽう弱い。


◆ 今週のつぶやき ◆

『誇りを胸に。感謝をプレーに。』。プロ野球シーズンが開幕します。今年は、田中投手の日本球界復帰や、令和の怪物、ロッテの佐々木投手など熱パの予感はありますが、9回延長なしの特別ルールも忘れてはいけません。当然、各球団とも序盤から積極的に動いてくると思われ、ベンチワークにも注目が集まりそうです。

 


 

 

 

 

 

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